四角?六角? 木枠のはなし

  • 2020.06.17 Wednesday
  • 18:10

 

今日は織物工場には欠かせない機料品(=道具)のひとつ、

(わく) についての話です。

 

糸は綛(かせ)の状態で工場に運ばれてきます。

綛を枠に返して、たて糸を準備したり、

更に小管(こくだ)に巻き返して、よこ糸として使われます。

 

木で出来ているので、木枠(きわく)とも呼びます。

 

柱が4本の 四角枠(しかくわく)

柱が6本の 六角枠(ろっかくわく) の二種類があります。

 

 

 

四角枠の高さは約17センチ。

対角は約12センチ。

外周は約34センチです。

 

六角枠の高さは約18センチ。

対角は約11センチ。

外周は約33センチです。

 

サイズ的にはほぼ同じですね。

 

 

主に帯を織るこの工場では、

1,000個ほどの枠を使っています。

 

四角枠は比較的細い糸用。

六角枠は比較的太い糸用、と使い分けています。

 

さて、この枠の材料は何でしょうか。

朴木(ほうのき)です。

 

葉っぱは大きくて広く、殺菌作用があるそうです。

朴葉寿司、朴葉味噌、朴葉焼きなど、郷土料理にでてきます。

葉っぱは馴染みがありますね。

 

 

地元の機料品屋さんに伺ってみました。

 

朴木は糸との相性が良く、

織物で使う多くの機料品、道具に使われているそうです。

例えば、綾棒(あやぼう)、半綜絖を掛ける棒、

綛をたたいて開くための たたき棒。

高機の男巻き部分、けん丁部分。

綜絖枠、おさかまち、の杼わたり部分等々。

直接、糸が触れる部分に朴木は使われています。

 

 

広幅の織機になると、綾棒が、長く必要になります。

糸が引っかからず、反りもでない為、朴木が使われます。

 

「最近は、長い材料が手に入りにくくなったけどね。」

 

くだんの機料品屋さん。

ご自宅の外塀にも使っておられるとのこと。

外塀に朴木使うのは珍しいそうですが、

日頃愛着のあるこの木だからこそ、のオーダーだったそうです。

 

工場でも毎日お世話になっている朴木の枠ですが

カモシカのあしのように端が黒くなっています。

 

 

これは、糸が引っかからないように、ささくれなどないように

定期的に紙やすりで磨いたり、焼きを入れたりしている為です。

釘が抜けたり、壊れてしまったら、修理して大切に使っています。

 

今日はこれまで。

枠については、まだまだ掘りたい話がたくさんあります。

それは、またの機会としましょう。

 

近藤里美でした。

 

 

 

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