機台(はただい)と仲良くなりたい

  • 2020.07.28 Tuesday
  • 16:59

JUGEMテーマ:伝統工芸

 


daidaihana.jpg

赤い屋根の織物工場

今日は雨

激しく降っています。

そろそろ梅雨も明けてほしいところですね。

 

 

 

さて、少々年期の入ったこの板は

機台(はただい)といいます。

反物を積んで運ぶ台です。

一辺が40僂曚匹△蠅泙后

 

 

このようにして反物を井桁(いげた)に積んで運びます。

台の下には、低い足がついているので、

そこに手を入れて持ち上げるわけです。

 

ときには5段〜6段積んで運びます。

私はもちろん、

そんなには持てませんが・・・。

 

この状態で階段を昇ったり、降りたりもします。

考えただけでドキドキします。

 

コツがあるようなのです。

ひとつは体に近付けて持つこと。

それから、端に置く反物の向きが肝心です。

 

naname45.jpg

 

万が一、機台から反物が落ちた時を

考えて積んでいくのです。

外側の反物は端が外側になるように

積みます。

ちょっとオーバーですが

下記のように。

 


setteyoi.jpg

 

この向きですと、万が一落ちた時には

このような形で転がります。

 

 

ochiyoi.jpg

 

反対の向きに積んでいると

落ちた時には、

下記の様になってしまいます。

大事にしたい表の面がどんどん

転がっていってしまうのです。

 

 

ochiwarui.jpg

 

買継商さんと、このお話をしましたところ

入社してすぐに、教えられたこと

だそうです。

目からうろこのお話でした。

 

また、機台に積むことで、

反物の数もあっという間に

計算出来ます。

 

yoko.jpg

 

40兒擁の機台。

反物の太さにもよりますが

一段に3反ずつ積んでいくと

段数を数えれば

 

3反×4段=12反

 

という風に計算できますね。

 

素晴らしい先人達の知恵。

呉服の世界は知れば知るほど面白いですね。

 

では、またの機会に。

近藤里美でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四角?六角? 木枠のはなし

  • 2020.06.17 Wednesday
  • 18:10

 

今日は織物工場には欠かせない機料品(=道具)のひとつ、

(わく) についての話です。

 

糸は綛(かせ)の状態で工場に運ばれてきます。

綛を枠に返して、たて糸を準備したり、

更に小管(こくだ)に巻き返して、よこ糸として使われます。

 

木で出来ているので、木枠(きわく)とも呼びます。

 

柱が4本の 四角枠(しかくわく)

柱が6本の 六角枠(ろっかくわく) の二種類があります。

 

 

 

四角枠の高さは約17センチ。

対角は約12センチ。

外周は約34センチです。

 

六角枠の高さは約18センチ。

対角は約11センチ。

外周は約33センチです。

 

サイズ的にはほぼ同じですね。

 

 

主に帯を織るこの工場では、

1,000個ほどの枠を使っています。

 

四角枠は比較的細い糸用。

六角枠は比較的太い糸用、と使い分けています。

 

さて、この枠の材料は何でしょうか。

朴木(ほうのき)です。

 

葉っぱは大きくて広く、殺菌作用があるそうです。

朴葉寿司、朴葉味噌、朴葉焼きなど、郷土料理にでてきます。

葉っぱは馴染みがありますね。

 

 

地元の機料品屋さんに伺ってみました。

 

朴木は糸との相性が良く、

織物で使う多くの機料品、道具に使われているそうです。

例えば、綾棒(あやぼう)、半綜絖を掛ける棒、

綛をたたいて開くための たたき棒。

高機の男巻き部分、けん丁部分。

綜絖枠、おさかまち、の杼わたり部分等々。

直接、糸が触れる部分に朴木は使われています。

 

 

広幅の織機になると、綾棒が、長く必要になります。

糸が引っかからず、反りもでない為、朴木が使われます。

 

「最近は、長い材料が手に入りにくくなったけどね。」

 

くだんの機料品屋さん。

ご自宅の外塀にも使っておられるとのこと。

外塀に朴木使うのは珍しいそうですが、

日頃愛着のあるこの木だからこそ、のオーダーだったそうです。

 

工場でも毎日お世話になっている朴木の枠ですが

カモシカのあしのように端が黒くなっています。

 

 

これは、糸が引っかからないように、ささくれなどないように

定期的に紙やすりで磨いたり、焼きを入れたりしている為です。

釘が抜けたり、壊れてしまったら、修理して大切に使っています。

 

今日はこれまで。

枠については、まだまだ掘りたい話がたくさんあります。

それは、またの機会としましょう。

 

近藤里美でした。

 

 

 

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>

オリジナル角帯製作専門サイト

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM